生体シート操作用SMAマイクログリッパ,
血管クリップ型マイクロ拍動センサ
形状記憶合金厚膜クリップ型の拍動センサ
(微細血管へのワンタッチ着脱,拍動計測)
[SMAマイクログリッパ(マイクロロボットハンド)]
シャーレの中で培養した生体シートを摘まんで折り重ねたりするための,超微細マイクログリッパを開発しています。以前に開発した血管クリップ技術をベースに,さらに微細なサイズにして,繊細なハンドリングの実現を目指しています。
[血管クリップ型拍動センサ]
皮膚や内蔵等の移植手術の際に吻合した血管には血栓が発生しやすく、短期間(約2日),血流低下をモニターする必要があります。
手術時に血管へ装着して使用後には容易に体外から引き出せるマイクロ血流センサを開発しました。
形状記憶合金(SMA)の厚膜をクリップ状にエッチングし、マイクロヒーター、拍動検出用ひずみゲージ、および温度センサを表面に形成してあります。
SMAクリップを局所加熱して形状回復効果により血管をワンタッチで握持し,拍動によるクリップの撓みより血流を検出します。直径1mmの血管径が15μm変化しただけで明確に検出できる高感度センシングが可能です。血栓発生のリスクがなくなった後に、クリップ先端を開放動作させて血管を放し,て手術の縫合部から引き出します。
血管挿入型のニードル状サーマル血流センサ
*Sensor Symposium 2006 (五十嵐賞受賞)
[挿入型マイクロ血流センサ]
微細加工したチタン製のマイクロニードルや、リボン状のポリマ表面に、ヒーターおよび熱電対の薄膜配線を形成し、血管内へ挿入して血流による温度低下を計測する熱型血流センサを開発しました。先端を超小型化することによって感度が向上し、体内で許容される加熱範囲(<42℃)における僅かな温度変化より、微小静脈中の血流変化も検出可能です。
生体シート操作用・形状記憶合金厚膜
マイクログリッパ(
(超小型・繰り返し開閉動作)
駆動用薄膜ヒーター・薄膜ひずみセンサ・温度センサなどを集積化